犬はソファなどで「穴を掘るしぐさ」をする事がありますよね。

犬はどうして穴を掘るしぐさをするの?

犬は穴を掘っている時どんな気持ちなの?
今回は上記の疑問にお答えして、「犬が穴を掘るしぐさをする理由」を、解説します。
この記事の内容
・ 私の犬が穴を掘っていた時の体験談
・ 犬の穴を掘るしぐさの理由
・ 犬が穴を掘るしぐさをする時の対処法
以上の内容になっています。
まず結論から、犬の穴を掘るしぐさは、無理にやめさせる必要はありません。
穴を掘るしぐさの理由には、犬の「習性・本能」などが関わっているため、無理にやめさせる必要はなく、問題行動ではありません。
詳しくは記事中に説明しますが、明らかに異常な行動でない限りは、あまり心配する必要はないのです。
場合によっては、ただ単に遊んでいるだけの可能性もありますからね。
とはいえ、犬が穴掘りをして大事なソファやクッションを傷つけられるのは、少々問題ですよね。
なので、今回の記事では「犬が穴掘りをする時の対処法」も紹介します。
愛犬がソファなどを爪でガリガリ傷つけてしまっている場合の、参考にして下さい。
それでは早速、本文で詳しく説明します。
私の犬が穴を掘っていた時の体験談
はじめに、私の愛犬がソファで穴を掘るしぐさをしていた時の体験談を、ご紹介します。
もし、ご自身の現状と当てはまる場合は、今後に役立ててみて下さい。
私の犬はソファで穴を掘るしぐさをしていました
私は現在ポメラニアンを飼っていますが、以前はソファの上で穴を掘るしぐさをしていました。
前足の爪でソファの布をガシガシと、激しく掘っていましたね。
私の愛犬はソファが大のお気に入りらしく、いつも穴掘りをするのですが、それが原因でソファの布が破れてしまいました。
ソファの布って替えることが出来ないので、破れると非常に困りますよね。
布団やカーペットならすぐに替えられますが、ソファだと一体を丸ごと替えるしか方法がありません。
現在はソファを新しく替えましたが、また穴掘りをして布を破かれたら困るので、私は対処をすることにしました。
ココがポイント
私はソファを愛犬に穴掘りをされて、布がズタズタに破かれました
穴掘り専用の座布団を与えしつけを行いました
私は愛犬の穴掘り対策として、「穴掘り専用の座布団」を与えることにしました。
また、同時にしつけも行い、現在はソファで穴を掘ることは滅多にありません。
ソファでの穴掘りをやめさせるのは大変でしたが、対処を行なった結果、現在は犬がソファで穴掘りする事はなくなり、布も新品の状態を保てています。
犬の穴掘りというのは「習性」や「本能」が関係しているらしく、完全にやめさせるのは難しいそうです。
なので、別に穴掘り専用の場所を作ることで、無事に解決できましたね。
穴掘り専用の座布団を与えても、初めはソファで穴掘りをしようとしますが、ここはしつけを頑張るしかありません。
大切なソファやクッションを犬に傷つけられて困っている方は、是非今回の記事を役立ててみて下さい。
ココがポイント
犬の穴掘りのしぐさは対処をすることで、別の場所に移すことができる
犬が穴掘りのしぐさをする理由4選
それでは、「犬が穴掘のしぐさをする理由」を紹介していきます。
「どうして犬が穴掘りをするのか」の理由を、是非知ってみて下さい。
犬が穴掘りのしぐさをする理由
1. 習性・本能
2. ストレス
3. 遊んでいる
4. 常同障害
以上の理由があります。
犬が穴を掘るしぐさの理由1.「習性・本能」
犬の穴掘りには「習性」が大きく関係しています。
なぜなら、犬の祖先であるオオカミには「穴を掘る習性」があったからです。
犬の祖先であるオオカミは、穴を掘り外敵から身を守ったり育児などをしていた為、現在の犬にもその時の名残が残っていると考えられています。
つまり、オオカミは穴を掘ることで「巣作り」をしていたのです。
地上で暮らすよりも穴の方が安全ですから、オオカミが編み出した知恵となりますね。
その時の習性が現代の犬にも受け継がれているため、犬は家の中でも穴を掘るすぐさをするのです。
犬が穴掘りをする理由は、祖先であるオオカミの習性が関係しています。
ココがポイント
犬の祖先であるオオカミには穴を掘る習性があり、習性は受け継がれている
一部の犬種には「穴を掘る本能」がある
一部の犬種には、穴を掘るという本能が備わっています。
これは昔、狩猟犬だった頃の名残といわれています。
昔、狩猟犬だった犬
- ピーグル
- ブラッドハウンド
- ボーダーコリー
- イングリッシュ・コッカー
- スパニエル
- テリア種
など
上記の犬は昔、狩猟犬だった事から、本能的に穴を掘る行動を取ることがあります。
かつての狩猟犬は穴を掘って獲物を捕まえていたため、本能的に「穴を掘る行動」が備わっています。
現代では「狩猟犬」というのは少なくなっていますが、昔は狩猟犬がとても活躍していました。
人間の指示に的確に従い、共に狩りをしていたんですね。
昔、狩猟犬だった犬を飼っている方は、穴を掘る行動が見られたとしても、珍しい事ではないのです。
ココがポイント
狩猟犬だった犬は、本能的に穴を掘ることがある
犬にはエサを穴に隠す習性もある
犬には「穴を掘る」以外にも「穴に隠す習性」も持っています。
これは、獲得したエサを安全に確保するために取る行動です。
昔の犬は獲得したエサを掘った穴に隠し、安全を確保した上で、子犬に分けたり自分で食べたりしていました。
そのままエサを置いていたら、外敵に横取りされてしましますからね。
現在の犬はペットとして暮らしているため、食べ物を取られることはないですが、昔の名残は残っています。
なので、犬はもらったエサを隠したり、他にはおやつなども隠したりしますね。
犬の穴を掘る行動には、色々な意味があるのです。
ココがポイント
犬は掘った穴にエサやおやつを隠す習性がある
犬が穴を掘るしぐさの理由2.「ストレス」
犬が穴を掘る理由には「ストレス」が考えられます。
なぜなら、犬はストレスが溜まると、気持ちを落ち着かせようとするからです。
犬はストレスを感じ心が不安定になると、気持ちを落ち着かせるために「特定の行動」を取ることがあります。
犬がストレスを感じたときに取る行動
- あくびをする
- 足を舐める
- しっぽを追いかけてグルグル回る
- 穴を掘るしぐさを頻繁にする
- 鼻を舐める
など
上記の行動は「カーミングシグナル」と呼ばれ、犬が自分の気持ちを落ち着かせるために取る行動です。
なので、犬が穴を掘っていたら、ストレスを感じている可能性があります。
何かしらの理由でストレスを抱え、犬なりに発散しようとしているのでしょう。
たまに穴を掘る程度なら問題ないですが、頻繁に見られる場合は注意した方がいいですね。
ココに注意
犬が穴を掘るのはストレスが考えられ、頻繁に見られる場合は要注意!!
犬のストレスは住んでいる環境に原因があるかも
犬がストレスを感じているのは、「住んでいる環境」に原因がある可能性があります。
というのも、犬は敏感な動物なため、環境次第でストレスを感じるからです。
犬がストレスを感じる環境
- 大きな音がする
- 部屋の匂いがきつい
- 暑い、寒い
- 食べ物が合わない
- 飼い主がイライラしている
犬って私たちが思っている以上に敏感なので、少しの環境変化でもストレスを感じます。
住んでいる環境が変化したり、飼い主がいつもイライラしていると、犬は敏感に感じ取ってしまうのです。
愛犬が頻繁に穴を掘るしぐさをする場合は、環境にストレスの原因があるかも知れません。
ココに注意
犬は敏感な動物のため、少しの環境変化でもストレスを感じてしまう
犬は寂しさを感じているのかも
犬というのは「寂しさ・悲しさ」を感じた場合でも、ストレスを溜めてしまいます。
なぜなら、犬は人間のことが大好きだからです。
犬は人間のことが大好きなので、構ってもらえなかったり長い間放置すると、大きなストレスを感じてしまいます。
例えば、「仕事が忙しくて最近構ってない」「長時間留守をする時が多い」などですね。
犬は人と遊んだり触れ合うときに喜びを感じますから、毎日適度に愛犬との時間を作ることが大切になります。
頻繁に穴を掘るしぐさが見られた場合は、一度犬との接し方を見直してみましょう。
ココに注意
犬は「寂しさ・悲しさ」でもストレスを感じるので、愛犬との接し方には注意する
犬が穴を掘るしぐさの理由3.「遊んでいる」
犬の穴を掘るしぐさの理由には「遊んでいる」が考えられます。
理由としては、犬にとって穴を掘るのは楽しい事だからです。
犬が穴を掘るのは、ただ単純に楽しくて遊んでいるだけの可能性もあり、暇つぶしているのかも知れません。
私の犬は公園などの砂場に行くと、無我夢中で穴を掘ることがありますね。
きっと犬的には、「どんどん掘れる、楽し〜」と思っているのでしょう。
単純に遊んでいる場合は、そこまで心配する必要はありません。
ココがポイント
犬が穴を掘るのは遊んでいるだけの場合もあり、特に問題行動ではない
穴掘りが楽しくて癖になっている場合もある
犬が遊んでいるだけで穴を掘るのはいいですが、これが癖になっている場合は少し注意しましょう。
なぜなら、ソファやクッションで穴を掘ることが癖になるからです。
犬の穴掘りが癖になっている場合は、よく特定の場所ですることが多く、布生地が破かれる原因です。
ソファやクッションって柔らかく、程よく爪に引っかかるので、犬も掘っていて楽しいのでしょう。
そうなると、犬は穴を掘るのが癖になりますから、布生地が破かれてしまいます。
私のポメラニアンも、ソファで穴掘りするのが癖になっていたらしく、毎日ガシガシやってましたね。
穴掘りが癖になっている場合は、しつけをする必要があるでしょう。
ココに注意
穴掘りが癖になると特定の場所でしか掘らなくなるので、しつけをする必要がある
犬が穴を掘るしぐさの理由4.「常同障害」
犬が穴掘りをする理由には「常同障害」というものがあります。
上記は、犬の不安障害の一つです。
常同障害とは・・・
- 意味のない行動をひたすら繰り返したり、時には何も行動しなくなること
犬は大きなストレスを感じると常同障害になる場合があり、穴掘りのしぐさも該当する行動の一つです。
常同障害になると、誰が見てもあきらにおかしな行動を取ることが多いそうです。
なので、穴掘りを意味もなく何度も異常に繰り返す場合は、常同障害の可能性がありますね。
あまりにも酷い場合は、すぐに病院へ連れて行った方がいいでしょう。
ココに注意
犬には常同障害というものがあり、異常が見られる場合は病院へ連れて行くこと
犬が穴を掘るしぐさをする時の対処法
記事の後半では、「犬が穴掘りのしぐさをする時の対処法」を紹介します。
愛犬が爪でガリガリ穴を掘って困っている場合は、役に立つでしょう。
犬が穴を掘る時の対処法
1. 穴掘り専用の場所を与える
2. しつけをする
3. 他に気を引く物を与える
4. ストレスを発散させる
以上の対処法を紹介していきます。
対処法1.「穴掘り用の場所を与える」
犬の穴掘りで困っている場合は、穴掘り専用の場所を与えてあげましょう。
理由は、穴掘りの被害を最小限の抑えることが出来るからです。
穴掘り専用の場所を与えることで、犬を指定の場所でしか穴を掘らないように誘導していきます。
犬の穴を掘るしぐさを完全にやめさせるのは難しいので、それなら場所を移せばいいのです。
ある程度のしつけは必要ですが、犬を誘導して、指定場所でのみ穴を掘るように仕向けていきます。
あえて穴を掘る場所を与えて、大事なソファやクッションへの被害を抑えて行くのです。
ココがポイント
犬には穴掘り専用の場所を与えて、被害を最小限の抑えて行こう
犬用のクッションや座布団を用意してあげる
犬の穴掘り専用の場所には、犬用のクッションや座布団が適しています。
なぜなら、価格も安価ですし、破かれてもすぐに買い替えられるからです。
私は犬に専用の座布団を与えたら、今ではその座布団の上で穴掘りをし、またお昼寝したり休んだりしています。
犬専用なので、爪でガリガリ穴を掘ったとしても、全然問題ありませんね。
大事なソファでは穴を掘らなくなったので、気持ち的にも楽になりました。
クッションや座布団を与えれば犬も喜ぶと思うので、良さげな物を探してあげましょう。
ココがポイント
犬の穴掘り場所として、気に入りそうなクッションや座布団を探してあげよう
対処法2.「しつけをする」
犬が穴掘りのしぐさをするときは、是非しつけを行ってみましょう。
しつけを行い、穴掘りしてはダメな場所を教えて行くのです。
犬には「ここで穴を掘ってはいけない」という判断はできな為、飼い主がきちんとしつけをして教える必要があります。
ソファやクッションで穴掘りするのを、犬はダメとは思いませんからね。
何もしつけをしないと、犬はどこでも穴掘りをするようになるでしょう。
また、しつけと対処法1を同時に行うことで、より効果が高くなります。
犬が穴掘りをしたら、そこはダメな場所だと教えてあげて下さい。
ココがポイント
犬にしつけをして、穴掘りをしてはダメな場所を教えよう
しつけでは「叱る」を意識する
犬のしつけをするときは、「叱る」を意識して下さい。
叱るを意識する事で、犬に的確に伝えることができます。
犬にしつけをするときは怒鳴ったりビックリさせるのではなく、正しい事を端的に伝えるだけで大丈夫です。
しつけは長時間続けても逆効果ですし、怒鳴るのは犬が褒められていると勘違いする可能性もあります。
なので、しつけをするときは低い声で「コラ、ダメだよ」と伝えるだけでいいのです。
犬にしつけをするときは、分かりやすく端的にですね。
ココがポイント
犬の穴掘りをしつけるときは、叱るを意識し端的に伝える
対処法3.「ストレスを発散させる」
犬が頻繁に穴掘りのしぐさをする場合は、ストレスを発散させてあげましょう。
というのも、ストレスが無くなれば、犬は穴を掘らなくなる可能性があるからです。
犬はストレスが溜まり気持ちが不安定になると、穴掘りを頻繁にするため、ストレスの発散はとても重要なことです。
犬のストレスを発散させる方法
- 散歩の時間を増やす
- 毎日少しでも遊んであげる
- 抱っこや撫でたりと触れ合う
- 声をかけてあげる
- 音や臭いなど生活環境を改善する
ストレスを発散することで気持ちが落ち着いてきますから、犬はおかしな行動を取らなくなります。
その結果、犬は毎日穏やかな気持ちで、過ごせるようになるでしょう。
犬が頻繁に穴掘りのしぐさをするときは、犬との接し方を見直してみて下さい。
ココがポイント
ストレスを発散させると犬の気持ちは落ち着き、穴掘りをしなくなる
対処法4.「他に気を引く物を与える」
犬の穴掘りするときは、他に気を引く物を与えて見ましょう。
上記を行うことで、犬の気を穴掘り以外のことに向かせられるからです。
穴掘りのしぐさは遊びや暇つぶしで行っている可能性もあるため、犬の気を他の物に向かせられたら、穴掘りをやめる場合があります。
別の楽しいことがあれば、犬は穴掘りをする必要がなくなりますからね。
なので、犬の気を引ける物といえば、「おもちゃ」などがいいと思いますよ。
色々な種類のおもちゃを試して、犬が一番遊べる物を見つけてあげて下さい。
ココがポイント
穴掘り以外の楽しい事を与えて、犬の気を引きつけよう
まとめ:犬の穴掘りを無理にやめさせる必要はない
冒頭でも説明しましたが、犬の穴掘りのしぐさを無理にやめさせる必要はありません。
穴を掘るしぐさは、どの犬でも見られる行動なため、異常がない限りはやめさせる必要はありません。
常同障害など明らかにおかしな行動は別ですが、1日に数回程度なら問題ないのです。
穴掘りは習性や本能も関係し、犬にとっては自然な行動なので、全てやめさせるのは難しいでしょう。
ある程度の穴掘りのしぐさは、犬の心の安定につながるので、無理にやめさせなくても大丈夫ですね。
犬と人がお互いに気持ちよく生活できるように、色々と工夫するといいと思います。
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