ドッグフードの正しい量の決め方って、疑問ですよね。

ドッグフードの量はどうやって決めるの?

愛犬に合ったフードの量を知りたい?
今回は上記の疑問にお答えして、「ドッグフードの正しい量の決め方」を解説します。
この記事の内容
・ フードの与え方で間違えやすい点
・ ドッグフードの正しい量の決め方4選
以上の内容になっています。
まず、ドッグフードを与える時に大切な事は、「愛犬に合わせて量を調整する」です。
犬には「年齢」「サイズ」など、個体によって特徴に違いがあるため、フード量も愛犬に合わせて調整をする必要があります。
間違った量を与えると、犬が肥満になったりして、健康を損ねる恐れがありますからね。
あなたは、愛犬に正しい量のドックフードを、与えているでしょうか?
もし適当に与えているなら、今一度フードの与え方を見直して下さい。
ちなみに、ドッグフードは多すぎても少なすぎてもNGですよ。
愛犬がいつまでも健康でいるために、今回を機会に正しい量を調べてみましょうね。
それでは早速、本文で詳しく説明します。
ドッグフードの与え方で間違えやすい点
最初に、ドッグフードを与える際の「間違えやすい点」を紹介します。
特に、「犬を飼うのが初めてな方」というのは、フードの与え方を間違えやすいものです。
フードを与える時に間違えやすい点
1. パッケージの記載量を信じ込んでしまう
2. パッケージの記載量を一度の食事で与えてしまう
以上の点が、間違えやすい点です。
正しい知識を身につけて、犬には正確な量を食べさせましょう。
間違えやすい点1.「 パッケージの記載量を信じ込んでしまう」
パッケージに記載されている量を、そのまま信じるのは、間違いになります。
正確には、間違いではないですが、正しくもないです。
なぜなら、パッケージの記載量は「目安」にしかならないからです。
パッケージは、ざっくりとした範囲の量までしか記載されていないため、正確な量を判断するのは難しいです。
つまり、パッケージの記載量では、愛犬に合わない可能性があるのです。
大半の方はドックフードを与えるとき、パッケージを見て量を決めていると思います。
しかし、それでは不十分なのです。
フードを正しく与えるには、パッケージの記載量を元に、さらに深掘りをして調べる必要が出てくるでしょう。
ココに注意
パッケージの記載量はあくまでも「目安」であり、愛犬に合わない可能性がある
パッケージの記載量は愛犬に合わない可能性あり
先ほど説明しましたが、パッケージの量は愛犬に合わない可能性があります。
というのも、パッケージの量は「平均値」だからです。
パッケージは、何百何千という犬のデータから出した「平均値」になり、必ずしも愛犬に当てはまる訳ではありません。
平均値なので、そのまま与えると多過ぎたり、逆に少なくなったりしますからね。
パッケージの量は、全ての犬に当てはまる訳ではないので、注意しましょう。
ココに注意
パッケージの記載量は「平均値」なため、多過ぎたり少な過ぎたりする可能性あり
パッケージは犬の体重のみで決められている
パッケージというのは「犬の体重のみ」で、与える量を決めています。
しかし、体重のみで決めるのは、少し間違いがあるのです。
なぜなら、パッケージに記載されている体重は、「犬の標準体重」を元にしているからです。
パッケージの記載量は、愛犬が「標準体重」のときにのみ参考にでき、それ以外の体重時では参考になりません。
なので、もし愛犬が太っていたり痩せている場合は、間違った値になるのです。
例えば、犬が肥満になっていた時、パッケージの量だけで決めると、与え過ぎになります。
逆に、犬が痩せ過ぎているときは、少ない量になってしまいますね。
フード量は、体重以外にも「犬種」「年齢」など、複数の点を考慮する必要があるのです。
ココに注意
パッケージ量は愛犬の特徴までを考慮していないため、間違った値になる可能性あり
間違えやすい点2.「パッケージの記載量を一度に与えてしまう」
パッケージ記載されている量を、一度の食事で与えてしまうのは、間違いになります。
例えば、「記載量が100gだとすると、朝の食事だけで100g与える」などです。
上記の場合は、与え方を間違っています。
なぜなら、パッケージの記載量は「1日分の量」だからです。
パッケージの記載量は「1日分の量」であり、与える場合は数回にわける必要があります。
ドッグフードの正しい量の与え方
- 間違った与え方✖️:記載量100g=「朝の食事だけで100g」を与える
- 正しい与え方◯:記載量100g=「朝に50g:夜に50g」を与える
少しややこしいですが、ここは「犬を飼うのが初めてな人」ほど、間違えやすい点です。
かくゆう私も、犬を飼い始めた頃は、パッケージの記載量をそのまま与えていました。
途中で間違いに気付きましたが、そのまま与えていたら、愛犬が肥満になっていたかもしれません。
パッケージの記載量は間違えやすい点なので、注意して下さいね。
ココに注意
パッケージの記載量は一度に与える量ではなく「1日分の量」である
ドッグフードの正しい量の決め方4選
それでは、「ドッグフードの正しい量の決め方」を説明していきます。
ドッグフードの正しい量の決め方
1. 体重の変化に合わせる
2. うんちの状態を観察する
3. 年齢を考慮する
4. 計算して導き出す
以上の点を踏まえて、フードの量を決めていきます。
ドッグフードの量の決め方1.「体重の変化に合わせる」
フードを正しく与えるには、「犬の体重に合わせて決める方法」があります。
そうすると、愛犬の「肥満」「痩せずぎ」を防げるからです。
フード量を正しく与えるには、犬の体重を正確に把握し、量を調整してあげるましょう。
犬の体重に合わせたドッグフード量の調整方法
- 体重が標準よりも増え過ぎている → フード量を減らす
- 体重が標準よりも減りすぎている → フード量を増やす
上記のような具合に、量を調整しましょう。
与え方は、パッケージの記載量を目安にして、そこから調整していけばいいです。
フードを与えるときは、必ず愛犬の体重に合わせて調整をしましょう。
ココがポイント
ドッグフード量は愛犬の体重に合わせて、量を調整しよう
ドッグフードの量の決め方2.「うんちの状態を観察する」
フードを正しく与えるには、「うんちの状態を観察する」といいです。
理由として、うんちには犬の体調の変化が現れやすいからです。
うんちには犬の体調の変化が現れやすく、フードの量を決める時の参考にすることが出来ます。
犬のうんちの状態でフード量を決める方法
- うんちが軟らかいとき → 食べ過ぎなので量を減らす
- うんちが硬いとき → 少な過ぎなので量を増やす
上記のように、うんちの状態を観察すると、犬の体調に合わせた量で与えられます。
うんちと言うのは、犬の健康状態を知る貴重な手がかりです。
もし愛犬が「下痢」「便秘」になっていたら、体調を崩している可能性がありますからね。
そのときは、犬の体調に合わせて、フードの量も調整してあげましょう。
ここでもパッケージを目安にして、与える量を調整するいいです。
ココがポイント
愛犬のうんちの状態を観察して、フードの量を調整しよう
ドッグフードの量の決め方3.「年齢に合わせる」
フードの量を正しく与えるには、「犬の年齢」に合わせてみましょう。
なぜなら、犬は年齢ごとに消費するエネルギー量が変化するからです。
犬は年齢を重ねるに連れて、消費エネルギーが変化していくので、フードの量も年齢に合わせて調整する必要があります。
年齢毎のフードの与え方を説明します。
ドッグフードの年齢毎の与え方
年齢 | 与え方 |
子犬(〜1歳) | パッケージを目安に調整する |
子犬は胃が小さい割に運動量が多くエネルギーを消費するため食事の回数を増やす | |
与える回数は1日に3〜4回に分ける | |
成犬(1〜6歳) | パッケージを目安に調整する |
成犬になると体が丈夫になり運動量も多いので与える量を増やす | |
与える回数は2〜3回に分ける | |
シニア犬(7歳〜) | パッケージを目安に調整する |
シニア犬は代謝や運動量が低下するので肥満になりやすく注意が必要 | |
消化機能が低下して痩せすぎてしまう場合もある | |
与える回数は2〜3回に分け、こまめに調整する |
以上を参考にして、与える量を決めて下さい。
特に、子犬とシニア犬はデリケートな時期になるので、注意して与えた方がいいですね。
ココがポイント
犬は年齢によって必要なエネルギーが変化するので、年齢毎に量を調整しよう
ドッグフードの量の決め方4.「計算して導き出す」
ドッグフードの正しい量は、「計算して導き出す方法」が、最も確実になります。
なぜなら、愛犬にあった最適なフード量を導き出せるからです。
パッケージを目安にして調整するよりも精度が高いので、犬の健康にも良いでしょう。
少し面倒ですが、一度計算してしまえば、後々楽になります。
ドッグフードの計算方法
STEP1. 安静時エネルギー必要量(RER)を調べる
STEP2. 1日のエネルギー必要量(DER)を調べる
STEP3. 1日のフード量を計算する
以上の3STEPで導き出していきます。
STEP1.「安静時エネルギー必要量(RER)を調べる」
まず初めに「安静時エネルギー必要量(RER)」を調べます。
小型犬、中型犬、大型犬のRER早見表を下記にまとめました。
RER早見表(小型犬)
体重 | RER |
1kg | 70 |
2kg | 118 |
3kg | 160 |
4kg | 198 |
5kg | 234 |
6kg | 268 |
7kg | 301 |
8kg | 333 |
9kg | 364 |
RER早見表(中型犬)
体重 | RER |
10kg | 394 |
11kg | 423 |
12kg | 451 |
13kg | 479 |
14kg | 507 |
15kg | 534 |
16kg | 560 |
17kg | 586 |
18kg | 612 |
19kg | 637 |
20kg | 662 |
21kg | 687 |
22kg | 711 |
23kg | 735 |
24kg | 795 |
RER早見表(大型犬)
体重 | RER |
25kg | 783 |
26kg | 806 |
27kg | 829 |
28kg | 852 |
29kg | 875 |
30kg | 897 |
31kg | 920 |
32kg | 942 |
33kg | 964 |
34kg | 986 |
35kg | 1007 |
36kg | 1029 |
37kg | 1050 |
38kg | 1071 |
39kg | 1092 |
40kg | 1113 |
STEP2.「1日ののエネルギー必要量(DER)を調べる」
RERを出したら、次にDERを計算します。
- DERの計算方式:RER×活動係
活動係数の早見表を紹介します。
活動係数早見表
犬の年齢 | 活動係数 |
子犬(〜1歳未満) |
(4カ月未満)… 3.0 |
(4~9カ月)… 2.5 | |
(10~12カ月)… 2.0 | |
成犬・シニア犬(1歳以上〜) |
避妊・去勢していない成犬 … 1.8 |
避妊・去勢している成犬 … 1.6 | |
肥満傾向の犬/高齢犬 … 1.4 |
例:ポメラニアン 体重4kg去勢していない 場合
- 198(RER)× 1.8(活動係数)= 356キロカロリー(DER)
これでDERを出すことができました。
STEP3.「1日のフード量を計算する」
DERが出せたら、いよいよ「1日に与えるフード量」を計算します。
これが最後の計算なので、頑張ってください。
- 1日のフード量の計算方式:DER ÷(与えている餌の100gあたりのカロリー)× 100 = 1日のフード量(g)
与えている餌の100gあたりのカロリーは、パッケージに記載されている値を確認して下さい。
例:ポメラニアン 100gあたり372キロカロリーのフード 与える場合
- 1日当たりのフード量:356 ÷ 372 × 100 = 95
四捨五入するので、1日に与える量は「100g」となります。
朝と夜の2回で与える場合、一度の食事で与える量は「50g」になります。
以上が計算方法になります。
計算はそこまで難しくないので、頑張って計算してみて下さいね。
ココがポイント
ドッグフードの正しい量は計算して決める方法が最も確実である
まとめ:フード量は計算してしまえば後々楽です
ドッグフードの正しい量を出すには、計算をする方法が一番確実です。
そして、一度計算してしまえば、その後はフードを与えるのがずっと楽になります。
計算して出す方法は、愛犬の数値を元に導き出している為、一度計算すれば後はずっと使い続けることができます。
正しいフード量が決まれば、後はその値を元に調整すればいいですからね。
もし自分だけでは計算をできない場合は、ショップや獣医さんに頼むのが、手っ取り早いでしょう。
正しい量のドッグフードを与えて、愛犬が健康で長生きをするといいですね。
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